多くの人が取得する資格というと運転免許があります。普通自動車運転免許はとりあえず取っとけと世間ではよく言われます。
運転免許ってこれだけ多くの人が持っていると、合格率が低い他の資格とはちょっと違うような気がしたりします。
運転免許という資格はそもそも国家資格?
という疑問を持つ人も。
誰でも取得できるほど易しい資格といえるのですが、日本で一番簡単という噂もあるのですが本当なのでしょうか?
運転免許は国家資格?
運転免許は国家資格なの?という疑問を持つ人がけっこういます。
資格には大きくわけて「国家資格」、「公的資格」、「民間資格」の3つに分類することができます。
運転免許はれっきとした国家資格です。
国家資格とは、法律に基づいて国あるいは国から委任を受けた機関が実施する試験などによって、一定の行為を行うことを許可する資格です。
例えば日本最難関の資格試験ともいわれる司法試験ですが、法務省が実施する試験で弁護士・裁判官・検察官になってそれぞれの業務を行うとを許可する資格です。
では、運転免許はというと、公安委員会が実施する試験で、自動車を運転するという行為を許可する資格になりますので国家資格なのです。
運転免許は業務独占資格
国家資格にはさらに「業務独占資格」と「名称独占資格」があります。
業務独占資格とは、特定の業務を行うために、その資格の取得が必要なものをいいます。
名称独占資格とは、資格がなくても有資格者と同様の行為は可能ですが、その資格の呼称を有資格者以外は利用することができないものをいいます。
運転免許はもちろん「業務独占資格」になります。
自動車を運転するという特定の業務を行うためには、運転免許という資格の取得が必要ですからね。
運転免許がなかったら自動車を運転できないので、名称独占資格でありません。
業務独占資格というと、司法試験、公認会計士、司法書士など超難関の資格をイメージしがちですが、運転免許も分類では業務独占資格になります。
日本で一番簡単というのは本当?
運転免許は国家資格でしかも業務独占資格ですが、一般的な難関資格と違って容易に取得ができます。
「日本で一番簡単」とも一部からはいわれますが本当なのでしょうか?
日本全国でこれだけの多くの台数の車が行き来しているわけですから、誰でも取得できて簡単であることは間違いないです。
ただ、日本で一番簡単な資格かというとそうでもありません。
たとえ国家資格でも講習だけで試験なしで取得できる資格もありますから、試験のある運転免許はより難しいといえるでしょう。
もちろん国家資格ではなく公的資格や民間資格を含めれば、もっとたくさんの簡単な資格がありますので、運転免許は決して日本で一番簡単ではないのです。
運転免許を取ると就職に有利?
運転免許を取ると就職に有利になるということをよく耳にする人も多いでしょう。
ただ、首都圏のような大都市では公共交通機関が発達しており、車がなくても十分に生活もできるし、仕事もできます。
駐車場も驚くほど高いので、車を所有していない人も多いです。
では運転免許を取ると就職に有利というのはどうなのでしょうか?
運転免許が就職に有利になるかどうかは、目指す業種や職種によって異なります。
例えば営業職であれば、顧客訪問のために車を使う機会が多いため一般的には運転免許を持っておくべきだといわれています。
では営業のような外回りではなく、内勤のイメージのある仕事はどうかというと、IT業界は机に向かってする仕事なので運転免許は必要がなさそうですよね?
たしかにオフィスにずっといるITエンジニアなどは仕事で車を運転をする機会がないので、運転免許を持っていても特に就職に有利になることもないでしょう。
しかし、IT業界といってもカスタマーエンジニアような仕事は、営業と同じように外回りの仕事もあり、車で移動する時が出てくる場合もあるでしょう。
そんな職種がある場合は運転免許を持っていると就職に有利になる場合もあるでしょう。
運転免許は誰でも簡単に取得はできるものの、取得までは教習所に通うなどして時間がかかります。
社会人が忙しい合間に教習所に行って運転免許を取得するのもなかなか大変なので、すでに運転免許を持っている人は業務上有利になる場合もあるということです。