50代、60代の中高年の転職は大変な場合が多いです。

 

今までの経験を活かすことができればまだ良いのですが、まったくの未経験の仕事になる場合もあります。

 

そんな大変な中高年の転職事情ですが、できるだけ有利にするように資格取得を考えている人もいるでしょう。

 

ただ世の中には数多くの資格があり、どの資格を取得してよいかがわからないと悩みを持っている人もいます。

 

中高年の資格に関して、転職に有利な資格はあるのでしょうか?

 

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中高年になってからの資格取得

 

中高年になってすでに保有資格があれば良いのですが、今まで仕事が忙しくてとても資格のための勉強なんて時間がなかったという人も多いでしょう。

 

いざリストラなどで転職を余儀なくされたときに、自分にアピールできる資格がないことに焦ったなんてこともあるはずです。

 

一念発起して資格を取得しようとしたけれど、どんな資格をとって良いのかがさっぱりわからないという悩みを持つ人は多いのです。

 

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転職に有利な資格はある?

 

中高年の転職事情は非常に厳しい。同じ条件なら長く働ける年齢のより若い人の方が有利なのは仕方がないところです。

 

少しでも転職活動を有利に進めるために、履歴書でアピールできるもののひとつが資格です。

 

では中高年の転職に有利な資格はあるのでしょうか?

 

この点、難関資格であれば転職に有利に働くかといえば、そうとも限りません。

 

資格はその仕事にマッチする必要があり、いかに難関資格であっても仕事に必要がなければ「頭良いんですね~」と面接でいわれて終わりという場合もあるでしょう。

 

また学生の就職活動で役立つ、秘書検定や簿記のような汎用性のある資格というのは、なかなか中高年の転職ではありません。

 

あくまでも就職する業務に必要なスキルを証明する資格であることが大事になってきます。

 

中高年の転職で重視されるものが、資格よりも他のことの比重が大きくなるのです。

 

資格よりも実務経験を重視

中高年の転職で最も重視されるのが今までどのような仕事をしてきたかという実務経験です。

 

中高年に対しては企業も当然即戦力として採用をする場合が多いため、実務経験を企業側はみているのです。

 

例えば経理職の求人があったとしますと、いくら難関の簿記1級を持っているという人よりも、簿記の資格がなくても経理で20年以上の実務経験がある人が有利です。

 

ですからもし中高年になって資格取得を考えるのなら、今までの実務経験を補強したり関連する資格や自分の得意なことに関する資格を取得するべきでしょう。

 

単に難関資格だから評価が高いだろうという考えではダメなのです。

 

もしくは転職ではなく、リスクは高くなりますが自分で独立開業ができる資格取得を考える方が良いでしょう。

 

ただし、独立開業は転職以上に厳しく、例えば行政書士で独立をしても過去の実務経験と関連する業務などでないとなかなか上手くいかないのが実情です。

 

この資格はオススメ

 

中高年の転職は実務経験が非常に重要になってくるわけですが、今までやってきたことは歳をとると体力的になかなか難しいという場合もあるでしょう。

年齢や健康状態、家庭の事情によって転職をしたという場合もあるでしょうし。

事情によって未経験でもOKのような仕事を探すことになったとした場合、実務経験がないため何かアピールできる資格はあるのでしょうか?

 

中高年になって、一番役立つ資格でオススメなのが「介護職員初任者研修」です。旧ホームヘルパー2級というとピンとくる人もいるでしょう。

 

特にこの資格は女性なら絶大な効果を発揮するはずです。

 

介護業界は慢性的な人手不足に悩まされていて、中高年でも広く採用をしています。

 

この人手不足の状況は、今後ますます高齢者が増えることで、改善することはないと考えてほぼ間違いないでしょう。

 

そのため、食べて行くことを考えると、介護業界に転職することで未経験でも受け入れる場合は数多くあるはずです。

 

ただ、介護や医療は資格が物を言う世界で、何らかの資格を持った方が有利です。

 

資格取得の労力を考えて一番オススメなのが「介護職員初任者研修」です。

 

介護の登竜門のような試験ですが、この資格を持っていることが必要な求人も数多くあります。

 

「介護職員初任者研修」は2ヶ月~3ヶ月程度の通学が必要になってくる場合が多いですが、失業中ハローワークの職業訓練を利用できるのも魅力です。

 

職業訓練なら無料で資格を取得できますし、「介護職員初任者研修」の訓練は需要がありたくさん用意されている場合があり、受講しやすいというメリットもあります。