大学入試には偏差値という強固な序列があります。まさに見えない社会的な壁といっても良いかもしれないですね。
就職活動に関しても「学歴フィルター」やインターンシップの応募で学歴によって、事実上門前払いとする例もあります。
とにかく偏差値が低い大学、とりわけ「Fラン」と揶揄される大学から有名大企業などに就職するのはかなり難しい状況ではあります。
たとえ有名企業や大企業に就職できなかったとしても、資格の世界は平等です。
受験資格が大学卒業であれば、偏差値を問わず全ての大学が対象になります。
また、そもそも受験資格に学歴不問の誰でも受験ができる超難関資格もあるぐらいです。
合格で問われるのは点数のみ。
もちろんそこはシビアな世界なのですが、Fランや低偏差値大学から司法書士などの超難関資格には合格できるのでしょうか?
むしろ私は狙ってみるべきオススメのルートでさえあるともいえるのです。
Fラン大学って何?
「Fラン大学」という言葉をそもそも知らない人もいるので、まずは説明をしておきますね。
Fラン大学とは、「Fランク大学」の略称です。
元々は河合塾の模試で倍率が低かった大学の偏差値を算出することが不可能だったことにより、Fランクというくくりに割り当てられたことから、このように呼ばれるようになりました。
ちなみに河合塾では現在Fランクではなく、「BF(ボーダーフリー)」という記載に変更されています。
このFラン大学の基準ですが、河合塾の基準よりも広く考えがちな人が多く、偏差値が低い大学を総称して呼ばれる場合のほうがむしろ多いです。
具体的には、関東の中堅大学である「日東駒専」や関西の「産近甲龍」よりも偏差値の低い大学を指すと考えても良いでしょう(人によって若干違います)。
こんな考え方があるから、何がなんでもこれらの大学以上の大学へ進学しないという気持ちになってくるのでしょう。
Fラン大学のような低偏差値大学から超難関資格の合格は?
Fラン大学のような偏差値の低い大学から、一部に東大よりも合格が難しいといわれるような超難関資格の合格はできるのでしょうか?
そもそも資格試験は大学の偏差値による門前払いがないため、物理的には合格することは可能です。
また、大学在学中に資格を取得するなら、そもそも学歴要件や実務要件が必要のない資格であることが必要です。
大学在学中に狙える超難関資格
Fラン大学からは、やはり大学在学中に超難関資格を狙いたいところです。
なぜなら、資格取得で就活の大きなアピールポイントになりますし、独立開業できる資格であれば一発逆転の人生を狙うこともできます。
それでは大学在学中に狙える超難関資格にはどのようなものがあるのでしょうか?
司法書士
司法書士試験は「日本一の暗記試験」とも評させる超難関資格のひとつです。
ただ、受験資格は年齢、性別、学歴等に関係なく誰でも受験できるので、当然Fラン大学生でも合格を目指せることはできます。
弁理士
弁理士試験は何度も挑戦しても合格しないという人も多く、学生の合格者の割合も1%程度と超難関資格です。
これだけ学生の取得者が少なければ、受験資格は年齢、性別、学歴等に関係なく誰でも受験できるので、取得できれば間違いなく武器になりますね。
不動産鑑定士
短答式試験の難易度は超難関とまではいかないのですが、短答式試験合格後の論文試験はかなり難しい試験です。
短答式試験の受験資格は年齢、性別、学歴等に関係なく誰でも受験できます。
土地家屋調査士
土地家屋調査士試験は超難関とまではいえないかもしれないですが、間違いなく難関資格以上ではあります。
土地家屋調査士試験を受験する人の大半は、測量士補試験を受験して土地家屋調査士試験に挑戦することになります。
なぜなら、土地家屋調査士試験の午前の部が、受験資格にないようなより簡単な試験の測量士補試験に合格すれば免除されます。
2つの資格を得ることができるので、より自己のアピールにしやすいですね。
行政書士
行政書士試験が難関資格であるかは賛否両論があるでしょう。
確かに昔はそれほど合格するのに難しい試験ではありませんでしたが、最近は難易度は上昇しています。
受験資格は年齢、性別、学歴等に関係なく誰でも受験できます。
むしろオススメのルート
Fラン大学のように偏差値の低い大学から、難関資格といわれる資格試験の合格を目指すことは決して不可能ではありません。
そもそも能力があまり高くなかったり、勉強する習慣がなかったり、長時間勉強する集中力に欠けているから、偏差値の低い大学しかいけなかったのなら、大学受験よりも難しいともいわれる超難関資格の合格は、そもそも無理という考え方もあるでしょう。
たしかに大学受験と同じようなことをやっていれば、合格はそもそも無理かもしれません。
しかし、大学受験時代は勉強は嫌いだったが、大学に入って勉強の楽しさをわかったという人もいるでしょう。
また、高校時代は遊んでばかりで、あまり勉強をしなかったが、大学に入って変わるという人もいるでしょう。
そんな人は、資格試験では十分な能力を発揮するケースもあります。
大学だけでは高い評価を得にくい場合でも、難関資格の合格で自分のスキルの高さをアピールすることができます。
また、高校生活をめいいっぱいエンジョイすることで、将来の個性に良い影響を与えることもあるでしょう。
残念ながらFラン大学に進学する場合でも、大学入学前までにいろんな経験をすることが強みです。
大学進学後に勉強する習慣がついた人は、大人になっても勉強を継続できる場合も多く、より自分磨きができるようになれるのです。