資格試験を受けようとするきっかけは人それぞれ。

 

ある人は異業種に転職するために、その業界の知識を身につけるためだったり。こちらの合格体験は、まさにそんな人の体験談でした。

 

宅建試験の読者の合格体験を紹介 働きながら資格予備校に通ったケース

 

学生だったら、とりあえず自分でも受かりそうな試験にしたとか。中には資格試験を受けることが趣味で、数多くの資格ホルダーという人もいます。

 

どんな理由があったとしても、合格を目指すのなら合格者の合格体験を参考にするのが近道です。特に自分の境遇とよく合致するなら、それだけ参考にすべき点も多いはずです。

 

今回紹介する読者の方の合格体験談は、会社が異業種進出をするために、不動産関連の知識が必要になり、宅建試験を受験することになり、見事合格。勉強の参考になる点も数多くあるはずです。

 

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合格者のプロフィール

 

今回合格体験談をいただいた方のプロフィールをまずは紹介します。会社の異業種進出のために受験をしたわけですが、最近の企業は異業種進出が積極的ですので明日は我が身かもしれません。

 

Kさん 男性 30代 職業 会社員(外資系のエンジニアリング会社)

 

それではKさんの合格体験談を紹介します。

 

 

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宅建有資格者の同僚が新規事業部門に引き抜かれる

 

外資系のエンジニアリング会社に入社して10年目に会社から異業種進出のプランが発表されました。その中の一つが不動産業への進出でした。

 

私の会社にはかなりの遊休地があるのですが、その遊休地の有効活用を自社で行うためというのが理由です。

 

異業種進出となると、社内にその異業種に関するスキルを持った者は少ないわけですが、既に宅地建物取引主任者の免許証を持つ社員が居り、彼等がまず引き抜かれました。

 

自分自身もこれが社内での飛躍のチャンスだと思い、宅建資格の取得を目指すことになりました。

 

Kさんは社内での飛躍のチャンスということが、宅建資格取得のモチベーションになります。宅建試験は難関資格ですから、それなりに長期間の勉強が必要になります。

 

長い間息切れすることなく勉強を続けるためには、強い動機付けが必要なのです。

 

 

独学で勉強を開始

 

宅建試験は独学でも合格ができるという意見も多かったことから、私も独学で宅建の勉強を始めました。

 

近くの図書館に行き関連の本を借り一人で勉強しました。幸い過去問や使用テキストは完備されて居り、図書館でしっかりと自習ができました。

 

宅地建物の法律関係。代金決済の為の経理関係。代理人の定義関係等不動産取引の基本部分ですが正直最初は戸惑いました。

 

私は機械や大型プラントの営業担当を長く務めて居り、自分の常識を信じていましたが、自分の常識では通用しない部分が多々あったからです。

 

ただ、最初は苦労したものの勉強し始めて2ヶ月過ぎた頃から徐々に理解できるようになってきました。

 

かなり勉強した手応えもあったのですが、使用テキストの練習問題に挑戦しましたが、かなり深刻な点数でした。この時はさすがに落ち込みました。

 

Kさんは図書館の蔵書にあるテキストなどで勉強をしたのでお金はかからなかったという良い面はあったのですが、その半面合格の最新ノウハウに触れる機会がなく最初は苦労しました。

 

図書館の蔵書はおそらく最新のものでもないでしょうし、法改正に対応させることも必要なので、図書館の本だけに頼るのは危険な面もあります。

 

 

勉強のやり方を変える

 

勉強のやり方を変える為に宅建試験の最新問題集を買い求め図書館の本と併用して勉強しました。夏休みを利用した宅建の模擬テストが開催される情報を入手し某所で模擬テストを受けました。

 

本番並みの制限時間で有り緊張しましたし、正直全く自信もありませんでした。案の定送られてきた成績表は悲惨な結果で要努力のハンが押されていました。

 

このままではとても合格はできないと思い、自分の不得手の項目をリストアップして集中的に勉強することに。模擬テストでも自分の弱点があぶり出されたのも勉強するポイントが分かり良かったです。

 

 

勉強の成果が最後の模擬試験にあらわれる

 

宅建試験の1ヶ月前には最後の模擬テストに臨みました。本番1ヶ月前だけあって参加者も多く某所が試験会場になりました。

 

今回は私を含めて受験者全員が緊張気味で、本番間近であることがひしひしと感じられた模擬試験でした。

 

試験の結果は昨年度の合格レベルに少し足りませんでした。ただ、この結果を見て私は残り期間をしっかりと勉強をすれば合格できると感じ、猛勉強を開始。

 

そして、その次の月に本番の宅建試験を受けたわけですが、緊張する事もなく望みましたが、模擬テストよりかなり難しく途中から冷汗が出てきました。

 

試験官からの止めの合図で試験は終了しました。合格しているかどうかは多少心配でしたが無事宅建試験の合格通知を頂きました。

 

この結果をアピール材料にしたいと思い、直ぐに会社の人事部に連絡を入れ、私はその数カ月後に新規事業に携わることになりました。

 

Kさんは仕事も忙しく独学ということもあり、最初はなかなか成果が上がらなかったのですが、直前1ヶ月前にようやく光が見えてきます。

 

そしてそこから猛勉強をして、見事一発合格を果たしています。さらに思惑通り新規事業の一員としても抜擢され、自分の計画通りに事が運んだことは素直にすごいなと思います。