宅建士試験は法律資格では比較的易しい試験ですが、国家試験のひとつで一般的には難関資格の部類に入ります。

 

例年の合格率ですが、20%を切るぐらいで10人に2人も受からなとなると、それだけで恐れをなす人もいます。

 

宅建士試験の合格のためには1点・2点が左右する場合もありますが、講習によって5点も免除される方法があります。

 

合格を左右することにもなりかねない5点免除講習ですが、その受講方法などを解説します。

 

スポンサーリンク

5点免除講習は誰でも対象ではない

 

5点も免除されるとなると、宅建士試験は50問出題されるので10%ほど正答率が低くても合格できることになります。

 

宅建士試験は35点で7割ほどの正答率が目標になりますが、5点免除講習を受けることで6割程度の正答率でも、場合によっては合格できることになります。

 

7割正解となるとけっこうハードルが高い気がしますが、それが6割で合格できるとなるとかなり気が楽になりますね。

 

こんな良い制度があるなら、私も受講したいという人もいると思いますが、残念ながらこの講習は誰でも受講できるわけではありません。

 

対象となるのは宅地建物取引業に従事してる人だけです。それ以外の人はダメということで、宅地建物取引業として仕事をしている人のいわば特権みたいなようなものですね。

 

 

スポンサーリンク

5問免除される科目は決まっている

 

5点免除ですが、得点が5点単純にプラスされるわけではありません。

 

5問免除されることになり、その科目も次の2科目と決まっています。

 

  • 宅地及び建物の需給に関する法令並びに実務に関する科目(例年の問46~48)
  • 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関する科目(例年の問49・50)

 

苦手な科目から免除されると良いですが、そう甘くはありません。

 

 

免除される期間も注意

 

5点免除講習を受けると今後永久に宅建士試験の5問免除を受けられるわけではありません。

 

登録講習を受講して、講習後に行われる修了試験に合格することで、修了試験に合格した日から3年以内に実施される宅建士試験において一部の問題が免除されることになります。

 

ここ数年は忙しそうで宅建の試験勉強ができそうもないけど、とりあえず講習だけは受けておこうかというのでは、もしかして期限が切れるかもしれません。

 

また、とりあえず講習だけ受けて講義中は寝てたらいいだろうというのも甘いです。

 

講習後の修了試験には受からないといけないからです。

 

結局、試験に合格しないといけないなら意味ないと思うかもしれませんが、修了試験は本試験よりもずいぶんと難易度は低くなるので受講する意味は十分にあります。

 

 

正社員だけでなくパートやアルバイトでも受講できる

 

宅地建物取引業に従事してる人だけが受講ができる宅建士試験の5点免除講習ですが、フルタイムの正社員は当然として短時間勤務のパートやアルバイトでも大丈夫なのでしょうか?

 

この点、宅地建物取引業に従事してる人という条件はありますが、日何時間勤務という要件は特にありません。

 

そのため、短時間勤務のパートやアルバイトでも5点免除講習を受講できます。

 

受講のためには登録講習に申し込む段階と、申し込みから2ヶ月後に実施されるスクーリングに参加する段階の両方共に従業者証明書を持っていればオッケーです。

 

就職した日からすぐが登録講習に申し込む日だったとして、スクールングに参加する時も会社に在職中であれば、従業者証明者を会社から渡されていれば受講ができることになります。