行政書士試験の試験形式はマークシート方式での出題が基本となります。ただ、マークシート方式といってもいくつかのパターンの出題があり、記述式の問題もあります。

 

行政書士試験の出題形式には、学習の早い段階から把握して対策を練りながら勉強を進めることは、より合格を早めることにもなります。

 

行政書士試験を短期で合格をするために、試験の出題形式を紹介します。さらに短期合格をするための戦略についても取り上げてみます。

 

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行政書士試験の出題形式は3つ

 

行政書士試験の出題形式というと、マークシートと記述式の2つがあるというイメージを持つ人も多いと思います。

 

マークシート方式には、さらに「5肢択一式」と「多肢選択式」があり、大きくわけて3つの出題パターンが有ることを理解する必要があります。

 

それぞれの出題形式に関して詳しく解説をしていきます。

 

 

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5肢択一式

 

5肢択一式とは、5つの選択肢の中からひとつの正解を選ばせる形式の問題です。資格試験ではおなじみの出題パターンですね。

 

では行政書士試験では、この5肢択一式の問題がどれだけ出題されるかというと、法令等科目で40問、一般知識等科目で14問、合計で54問も出題されることになります。

 

配点は1問が4点で、300点満点中実に216点もの出題ボリュームがありますから、7割以上にも及びます。

 

行政書士試験は絶対評価の試験で、6割の正答率で合格をすることを考えると、いかにこの5肢択一式問題の比重が高くて、重要であるかがわかります。

 

この5肢択一式ですが、さらに次のような出題パターンがありますので、問題に慣れておくことが必要です。

 

  • ○×問題
  • 組み合わせ問題
  • 穴埋め形式の組み合わせ問題
  • 個数問題

 

○×問題はおなじみの問題なので特に解説はいらないでしょうが、誤りを選ばせるのか、正しいものを選ばせるのかを間違えるケアレスミスには注意です。

 

○×問題は確実に3肢が正しいか間違えかを判断することができれば、正解にたどり着きやすいので、より確実な知識を積み上がることが大事です。

 

択一問題の最後の2択で悩んだ時の肢の切り方 解答変更はオススメしません

 

組み合わせ問題は、組み合わせてとして正しい選択肢を選ばせる問題ですが、すべての選択肢の正誤を正確に判断できなくても正解にたどり着ける場合が多いです。

 

また、穴埋め形式の組み合わせ問題は、さらに選択肢を絞りやすいため、比較的楽に正解を選びやすい問題だといえるでしょう。

 

 

個数問題は難問ではあるが…

 

個数問題はすべての選択肢の正誤を判断できれなければ正解になりませんので、5肢択一式の問題では一番の難問になりがちです。

 

ただ、それほど多くの出題がされるわけではなく、法令と一般知識と合わせても10問にも満たない数しか出題されない傾向です。

 

個数問題以外の出題パターンをしっかりと正解にできれば、十分に合格得点に手が届きますので、それほどナーバスになることもないでしょう。

 

 

多肢選択式

 

多肢選択式は、20個の語句の中から4つの正解の語句を選ばせる問題パターンです。法令科目のみの出題で、3問程度しか出題されません。

 

出題数は少ないですし、ひとつの語句が2点で合計で24点しかありません。ただ、難易度は決して高くありませんので、問題形式に慣れるためにトレーニングをしておくことが大事でしょう。

 

一見難しく思っても、間違いの語句を一つずつ丁寧に消去していくことでなんとか正解にたどり着く場合もありますので、あきらめずに粘り強く問題を解くことも大事でしょう。

 

 

記述式

 

記述式問題は法令科目だけで、しかもたった3問しか出題されません。そのため、対策をおろそかにしがちですが、1問20点で合計60点もの配点があるので、合格のためにはとても重要です。

 

記述式問題に苦手意識を持っている人も多く、記述式の出来が合否を分ける場合もでてくるでしょう。

 

 

短期合格をするための戦略とは?

 

行政書士試験の問題形式を見てきたわけですが、マークシート方式では個数問題を除き、すべての選択肢の正誤を確実に判断できなくても正解にたどり着ける場合もあるでしょう。

 

ただ、確実に正誤を判断できなければ、正解とすることもできないため、基礎的な事項のより深い理解を心がけて勉強をする必要があります。

 

特に短期合格を目指そうとするなら、頻出事項の深い理解は欠かせません。広く浅く学習するのではなく、重要度が高い所からしっかりと頭に叩き込むようにしましょう。

 

記述式に問題に関しては、それほど難易度が高いことが問われるわけではありませんが、日頃から間違いやすい法律語句などはしっかりとチェックすることが大事です。

 

また、漢字の間違いが減点の対象となりますので、記述式問題で狙われそうな所は漢字も含めて書けるしておくように準備することが必要でしょう。