今週の日曜日10月14日に今年のケアマネジャー試験「第21回介護支援専門員実務研修受講試験」が行われました。受験をされた方はおつかれさまでした！
また、今後ケアマネジャーを目指す人にとっては、今年の合格率も含めて、ケアマネ試験の難易度が気になるところだと思います。
ネットなどの評判を拾ってみると、ケアマネの難易度は実に幅広い。
簡単という人もいれば、難しいという人もいて、実際にはどうなんだろうという疑問もあるでしょう。ケアマネジャーになるために、その実際の難易度はこんな感じになっています。
ケアマネージャー試験は難しい？ その理由は？
ケアマネージャー試験は難しいという意見も多く聞かれます。以前より難しくなったという意見も多いです。では難しいという意見はどのような理由からでしょうか？
ケアマネの試験は難しいという理由に多いのが、その合格率の低さです。以前より合格率が低くなってきているので、より難易度が上がっているという意見は実際に多いです。
合格率は都道府県によって異なる
ケアマネージャー試験の合格率ですが、実は都道府県によって異なります。そのため、高い都道府県もあれば低い都道府県もあります。
ちなみに昨年2017年の試験ですが、合格率が一番高かったのが東京都で26.5％。逆に一番低かったのは秋田県で14.5％でした。
問題はどの都道府県も同じで、合格基準も同じなのですが、これほどの違いが出てきます。これは母集団の実力の違いもあるでしょうが、他の資格試験でも都市部ほど合格率は高めにでがちです。
都市部は受験産業が発達していますので、いろいろ効率的に勉強ができる環境が恵まれているのが、その大きな理由ではないかと思われます。
このように合格率が都道府県によってかなり異なります。東京都の数字ならわりと高いという印象を受ける人もいるでしょうが、逆に秋田県の数字は低いと感じる人もいるでしょう。
また、2107年は合格率が近年の中ではとても高い年で、ここ最近は総じて低い合格率が続いています。
近年の合格率の推移
どれくらい合格率が低いのを紹介すると、その数字だけを見てかなりビビる人もいるかもしれません。全国平均の合格率と、一番合格率が良かった都道府県の数字を紹介しますね。
- 2016年 全国13.1% 都道府県最高 愛知県16.8%
- 2015年 全国15.6% 都道府県最高 愛知県19.5%
- 2014年 全国19.2% 都道府県最高 東京都23.0%
- 2013年 全国15.5% 都道府県最高 山口県18.7%
- 2012年 全国19.0% 都道府県最高 愛知県22.9%
ケアマネージャー試験が始まった時は、全国でも40％以上の合格率だったのですが、その後3割前後で推移し、平成17年度ぐらいから20％台になり、そして10％台という数字が続きがちなのが合格率の推移です。
数字だけ見ると、難関資格という意見も多く、中には福祉家資格の社会福祉士や精神保健福祉士試験よりも難しいという意見もあるのですが、本当なのでしょうか？
社会福祉士や精神保健福祉士との比較
ケアマネージャー試験を社会福祉士や精神保健福祉士の試験と比べると、その難易度を比較するとどうなのでしょうか？
合格率は社会福祉士や精神保健福祉士の方が高めの傾向があるので、ケアマネージャー試験の方が難関という意見もあるのですが、結論的には社会福祉士や精神保健福祉士が難易度が高いでしょう。
社会福祉士や精神保健福祉士は福祉系資格の最高峰といわれ、幅広い知識を学ぶことになりますので、合格率の低さだけでは判断できないからです。
ケアマネージャー試験の難易度の結論
ケアマネージャー試験の難易度なのですが、当サイトの結論としては、合格がかなり難しい難関資格とまでは言えないか、難関資格といわれる一歩手前ぐらいの位置づけです。
他の資格と比べると、宅建士試験よりも少し難易度が下がるかなという感じでしょう。
ケアマネージャー試験は受験資格を取るのが難しく、宅建士試験は誰でも受験できる違いがあります。そのため、試験自体の厳しさでいうとさらに両者の差は開くのではないかと思われます。
受験資格が厳しい資格試験は、そもそも受験資格を得るまでが大変なのも含まれるので、難易度が高めになる傾向があります。
合格率だけを見ると、自分には合格が届かない試験だという印象があるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
誰でも正しい方法で勉強をすれば、短期間でも合格を狙えないわけではないので、合格率にあまり惑わされないようにしましょう。
