介護の世界では上位資格に位置づけられる資格がケアマネージャーです。

 

有名な資格ですから多くの人はその名前を知っているのですが、イマイチ何をするかはピンとこないという人もいるでしょう。

 

ケアマネージャーが仕事がどのようなものか、詳しく解説をします。

 

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ケアマネージャーとは

 

ケアマネージャーは資格名だけをみると、介護職の管理職となる資格というイメージを持つかもしれません。

 

ケアマネージャーは通称名で、正式には介護支援専門員という資格名です。

 

ケアマネージャーの仕事は端的にいうと、介護保険制度において、介護サービスを利用する人(要介護者や要支援者、以下要介護者等)の依頼を受け、要介護者等が介護サービスを適切に利用できるようにすることです。

 

適切に利用できるようにするといっても、ケアマネージャーの独断だけで決めるのではなく、要介護者等やその家族の希望を考慮して決めることになります。

 

 

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ケアマネージャーの主な3つの仕事

 

そんなケアマネージャーですが、その仕事は以下のような主に3つの仕事があります。

 

  • 要介護認定に関わる仕事
  • ケアプランの作成
  • ケアプランの実績の管理

 

それぞれの仕事の内容を紹介していきます。

 

 

要介護認定に関わる仕事

 

介護保険の給付を受けるためには、まずは要介護認定を受ける必要があります。

 

私は70歳になったから介護保険から給付があるわけではなく、要介護認定を申請しなかったり、申請しても要介護認定がおりなければ介護保険の給付は受けられません。

 

ケアマネージャーは地域包括支援センターや居宅介護支援事業所等が主な勤務先となりますが、介護認定の新規申請や更新の申請を代行することができます。

 

要介護認定を受けるためには訪問調査をして、介護が必要な度合いをチェックするわけですが、新規申請の場合は市町村の職員が行います。

 

ただし、更新申請の場合は、委託を受けたなら、ケアマネージャーが行う場合もあります。

 

 

ケアプラン作成

 

最もケアマネージャーらしい仕事となるのがケアプランの作成です。

 

要介護認定を申請して、介護が必要であると認められれば、ケアプランというものを作成することになります。

 

ケアプランとは、どのような介護サービスを受けるかの組み合わせを計画するもので、通常要介護者と契約をしたケアマネージャーが作成することになります。

 

ケアマネージャーの専門性を最も生かせるのがこのケアプランの作成です。

 

ケアプラン作成を簡単に説明すると、どのような介護サービスをどれくらいの頻度で希望しているかを考慮してケアマネージャーが見積もりを立てます。

 

その見積もりに対しては実際に介護サービスを受けることになる要介護者やその家族が納得すれば、そのサービスを提供することになります。

 

 

ケアプランの実績の管理

 

介護保険の仕組みは、要介護者等が介護保険サービスを利用した際に、その料金の1割ないし2割を事業所に負担することになります。

 

残りの部分を介護保険からまかなわれるわけですが、事業所から国民健康保険団体連合会(国保連)に給付管理票を提出して行います。

 

国保連は提出された給付管理票を事業所の請求と合っているのかを確認して、介護保険からの給付を行うことになります。

 

このように介護サービスの計画と比べて問題がないのかのしっかりした実績を国保連に示す必要があるのですが、この仕事もケアマネージャーが責任を持って処理することになります。

 

ただし、事業所によっては事務職員が一括して行うところもあります。

 

このようにケアマネージャーの仕事は多岐にわたり、様々な介護サービスから、要介護者等やその家族がどのようなことに困っていて、どのようなサービスを利用したいのかを理解する必要があります。

 

その上で、適切な計画を立て、どの日時に必要な介護サービスを受けるようにできるかを、サービス提供事業者に手配することになります。

 

介護が必要な人に対して、どのような介護が最適かのプランを考えるのは大変ですが、やりがいでもありますね。