不動産関連の代表的な資格というと宅建士です。多くの受験者を集める人気資格です。

 

賃貸や分譲を問わず不動産業界に就職や転職を考えているなら、宅建士を目指すというのは良い選択のひとつです。

 

ただ不動産会社といっても、賃貸物件の管理をするという会社もあります。

 

不動産業界に従事するのではなく、不動産オーナーが取引を円滑に進めるために資格取得を検討する場合もあるでしょう。

 

宅建士の取得ももちろんひとつの選択肢でしょうが、最近登場した「賃貸不動産経営管理士」を目指すのも一向です。

 

「賃貸不動産経営管理士」の宅建士の難易度の違いを紹介し、その労力を紹介します。

 

また「賃貸不動産経営管理士」は将来国家資格化が噂されていますが、そうなれば難易度はかなり高くなるのでしょうか?

 

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賃貸不動産経営管理士と宅建士の違い

賃貸不動産経営管理士は古くからある宅建士の資格と異なり近年できた新しい資格です。

 

試験がスタートしたのが2012年ですから、本当に新しい試験です。

 

不動産取引を行うためには、宅地建物取引業の免許を受けなければなりません。免許を受ける条件のひとつに事務所に一定人数の宅地建物取引士を設置する義務があります。

 

この必置義務と国家資格であることが、宅建士資格が人気が高いことの大きな理由になっています。

 

不動産業というと、取引の他に管理する面も重要です。

 

分譲マンション管理業に関しては、管理業者は一定数の管理業務主任者を設置する義務がありました。

 

しかし、賃貸住宅管理業者については資格者を置く義務がありませんでした。

 

そこで、賃貸住宅管理業者についてもその必要性が指摘され、2016年9月に行われた賃貸住宅管理業者登録制度の改正によって、賃貸住宅管理登録事業者の事務所への賃貸不動産経営管理士の設置が義務付けられるようになりました。

 

 

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賃貸不動産経営管理士試験は宅建士試験より難易度が低い

賃貸不動産経営管理士は賃貸住宅管理登録事業者の事務所への設置が義務化されたことや、賃貸住宅に関する重要な書類に対する説明や記名・押印という点で宅建士資格と似た点があります。

 

ただ、賃貸不動産経営管理士試験はまだ歴史が浅い資格ですし、現在のところは国家資格ではありません。

 

そのため、宅建士試験と比べると賃貸不動産経営管理士試験の難易度は低くなっています。

 

 

賃貸不動産経営管理士試験の合格率の推移

 

資格試験の難易度を考える上で、どれくらいの合格率であるかはひとつの目安になります。

 

人気資格で国家資格でもある宅建士試験の合格率は、当サイトでも紹介した通り20%を切るような状態で狭き門となっています。

 

一方賃貸不動産経営管理士試験の合格率ですが直近の2017年の試験では48.3%になっています。

 

およそ半分ぐらいの人が合格できることになっていますから、宅建士試験よりもずいぶんと難易度が低い印象です。

 

ただ、これでも合格率が年々下がっている状況で、今後はさらに下がることが予想されています。

 

こんな感じで昔はもっと合格率が高かったですが(^_^;)

 

  • 2013年 85.8%
  • 2014年 76.9%
  • 2015年 54.6%
  • 2016年 55.9%

 

なんと8割を超えてた時期もあったわけです。最近の低い合格率を見るともっと早い時期に受験しておくべきだったと後悔している人も多いはずです。

 

しかも今後さらにもっと早く受けとくべきという事態が起こる可能性があります。それが賃貸不動産経営管理士の国家資格化です。

 

 

賃貸不動産経営管理士の国家資格化をにらんで

 

賃貸不動産経営管理士資格は不動産業の宅建士や管理業務主任者と類似した資格です。

 

そのため将来は賃貸不動産経営管理士資格も国家資格になることが見込まれ、そうなればさらに難易度が上がることが想定されます。

 

“国のお墨付き”を得るわけですから人気もさらにアップするはずですからね。

 

FP技能士が民間資格から国家資格に格上げされた例ですが、マスコミや資格予備校の注目度が国家資格になるとがぜん注目度が上がりますからね。

 

国家資格化によって問題自体の難易度が上がるかどうかはなんともいえませんが、少なくとも受験者数がかなり増える可能性は高いです。

 

賃貸不動産経営管理士も国家資格になる前の比較的合格のしやすい今のうちに取得することがオススメです。