ファイナンシャル・プランナー(FP)資格をせっかく取得するなら、その資格を活かしたいと思うはずです。
せっかく遊びたいのを我慢して、長時間勉強をして取得した資格ですからね。
FPとしての仕事や、資格を取ったことで有利になるような仕事は何があるのでしょうか?FPの資格の活かし方を紹介します。
独立系FPで資格を活かす
FPという資格を最も活かせる方法が独立系FPとして活躍する方法ではないでしょうか。
独立系FPとは、どこの企業にも属さずコンサルティング収入を得て生計を立てる人です。テレビのコメンテーターや、雑誌でコラムを書いている人なんかをイメージするかもしれませんね。
そのような人は独立系FPのほんの一握りで、世の中にはけっこうたくさんの独立系FPがいますし、最近はその数が増えています。
独立系FPが増えている背景には、昔の日本と比べると資産運用が非常に難しくなったことがあげられます。
バブル経済の頃は、日本の預金金利も非常に高く、銀行にお金を預けているだけで簡単にお金を増やすことができました。
ただ、現在は低金利時代で銀行にお金を預けてもほとんど増えないどころか、時間外の手数料を使ってしまうと簡単にマイナスになるような世の中ですし、インフレになるとお金の価値は目減りします。
また、銀行の預金金利だけでなく、ローンの借り入れ金利も低くなっていることから、資金借り入れを上手く活用できれば、効果的な資産運用ができます。
さらに、年金制度も将来不透明ですし、国の年金だけに頼るのは非常に危険になってきています。個人で資産を運用し将来に備える人が増えています。
このように資産運用に関して、昔の日本とは比べ物にならないほどに複雑で高度化している現代では、資産運用に対する適切なアドバイスを行える人材が欠かせません。
独立系FPなら、企業に属さないなため、いろんなサービスを比較して、クライアントに対してもっとも効果的な資産運用を提案してくれるという期待も持たれています。
企業系FPで資格を活かす
独立系FPとして資格を活かすよりも圧倒的に多いのが、企業系FPで資格を活かす人たちです。
FPが活躍できる企業というと、金融機関をまずはイメージするでしょう。もちろん銀行の業務はFPの知識が必要になってきますが、保険業界や不動産業界でも最近は必要になってきています。
保険というと従来はセールスレディが自社の商品を販売をする手法が主流でした。しかし、最近ではFP有資格者が複数の商品を顧客とともに比較検討して選ぶ方法が主流になっています。
不動産業界でも家を売るだけでなく、ローンの有利な組み方や返済方法、さらに税制優遇策についての情報が提供できれば顧客満足度も高いでしょう。
このように企業系FPの活躍できるフィールドは多岐に渡るようになってきて、就職のためにFPの資格を有していることが有利に働く場合も多いでしょう。
FP資格を活かした就職先
企業系FPとして活躍できる業種が広がりを見せていますが、具体的な就職先としてどのような所があるのでしょうか?
金融機関の事務職・営業職
銀行や証券会社などの事務職や営業職はFP資格を活かした就職先でしょう。
証券会社の営業職のようにFPの知識も必要ですが、それ以上に営業としての素養を問われる場合もあるでしょう。
歩合制度を導入している会社も多く、成績によっては高収入を得られるチャンスもあります。
保険会社の営業職
保険会社の営業職もFP資格を活かせる就職先です。
保険の営業というと、とにかく粘りや根性が必要というイメージも昔はありましたが、最近はコンサルタント営業が主流になっています。
顧客にコンサルティングするためにも、FPの知識や資格は活かせるはずです。
不動産会社の営業職
不動産会社の営業職もFP資格を活かせる就職先の一つでしょう。
不動産営業や不動産で資産運用というと不動産売買をイメージするかもしれませんが、売買だけでなく賃貸不動産もFPが活躍できるフィールドです。
土地や建物を上手く活用することで、魅力的な資産運用ができますので、不動産オーナーに資産運用を促す営業職はFPの資格を活かせる就職先になるでしょう。
FP資格はお金のリテラシーが高いということで、どちらかとというつぶしの効く資格だといえるでしょう。
特に外生時代に資格を取得できれば、多くの業種に評価を得ることもできます。