資格試験の勉強を集中して行うためには図書館の存在が大きいです。
日頃図書館で勉強をしているという人も多いのではないでしょうか?
しかし、近所の図書館では自習ができなかったという経験を持つ人もいるでしょう。
資格試験の勉強は図書館で出来るのでしょうか? 大阪市立図書館の自習の可否についてまとめてみました。
図書館での自習に関するニュース
図書館での自習に関するニュースが話題になっています。
【大正時代から続く議論】自習を禁止する図書館、解禁する図書館https://t.co/QMzZ6qoI10
「自習室ではない」としている図書館は多いものの、近年では「子どもに居場所を提供しよう」という流れが生まれているという。 pic.twitter.com/qu34W01XtM
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 28, 2018
図書館と自習が出来るかどうかとっいっても、全国一律に決まっているわけではありません。
自習を禁止する図書館もあれば、自習しても良いという図書館もあります。
ニュースではなんと大正時代から続く議論ということですから、図書館での自習の可否については長い間賛否両論があるわけです。
こんな図書館もある一方
図書館開館!ヽ(゚∀゚)/みんなテスト勉強しに来てね!щ(゚д゚щ)カモーン
— 田原市図書館 (@tahara_lib) October 12, 2013
自習を厳格に禁止している図書館もあります。
【都立図書館よくある質問】自習室(学習室)はありますか?→ありません。当館の資料を使って、学習・調査研究するための閲覧席が、都立中央図書館に約1000席、都立多摩図書館に約150席あります。資料を持ち込んでの、席のみの利用はご遠慮ください。(次のツイートに続く)
— 東京都立図書館 (@tm_library) April 5, 2014
図書館の資料を使って学習をするために閲覧席が用意されているという考え方が根底にあり、自習のように資料を持ち込んでの勉強はダメということです。
公共図書館には資格試験関連の書籍は置いていないのが普通
では図書館の資料を使えば、堂々と資格試験の勉強ができるわけですが、公共図書館では資格試験関連の過去問や基本書は通常置いていないのが普通です。
全国の図書館の蔵書状況を確認することができる「カーリル」で行政書士試験で検索をかけた結果ですが、このように蔵書なしがズラッと並びます。
ということで、資格試験の基本書や過去問集などが図書館の蔵書にない以上、図書館によっては資格試験の勉強ができないという結論になる場所も多いのです。
裏技として基本書や過去問集は持ち込みますが、図書館の六法全書を参考にしながら勉強をするという方法です。
この方法なら図書館の資料を形式的には利用をしているので、ちょっとグレー気味ですが図書館で資格試験の自習ができるということになります。
六法全書を使わない資格試験であれば、何らかの関連する参考図書ですね。
図書館の職員に指摘され注意をされるかもしれませんが、自己責任で試してみてください。
なお、自習というと学生の受験勉強や定期テスト前の勉強をイメージする人も多いと思います。実際に定期テスト前や受験直前期は図書館は混み合います。
しかし、大人が行う資格試験の勉強も同じように自習であって、自習を禁止する図書館では基本的にはNGということになります。
大阪市立図書館の自習の可否
上記でご紹介した図書館での自習に関するニュースですが、記事の中に大阪市立図書館の自習について触れられています。
大阪市立図書館は、大阪市立中央図書館をはじめ市内に24館あります。
その24館のうち20館で自習が解禁されたということが触れられています。
今まで自習をしていたら注意を受けていた図書館で、一定の制約はあるものの自習が認められることになったわけです。
24館の自習の可否をまとめてみた
大阪市立図書館24館のうち、20館では自習が解禁されたわけですが、一定の条件付の場合もあるし、お近くの図書館が実は自習禁止という場合もあるので、その詳細をまとめてみました。
「どこの席でも自習に利用できますが、調べものや読書優先で、混雑時には自習を遠慮いただく場合がある」という条件がつく図書館
- 中央図書館(西区)
- 北図書館(北区)
- 島之内図書館(中央区)
- 大正図書館(大正区)
- 西淀川図書館(西淀川区)
- 東淀川図書館(東淀川区)
- 東成図書館(東成区)
- 城東図書館(城東区)
- 鶴見図書館(鶴見区)
- 阿倍野図書館(阿倍野区)
- 住之江図書館(住之江区)
- 住吉図書館(住吉区)
- 平野図書館(平野区)
管理人はこの内半分ぐらいの図書館に訪れたことがありますが、中央図書館は別格として比較的規模が大きい図書館から小さな図書館までバラバラです。
「どこの席でも自由に自習ができる」という図書館
読書優先ではなく混雑時は自習は遠慮してもらうという条件もなく、自由に自習ができる以下のような図書館もあります。
- 都島図書館
- 此花図書館
- 港図書館
- 浪速図書館
- 淀川図書館
- 生野図書館
ただし、都島図書館と港此花図書館では、席数が少ないので混雑時は譲りあいながら利用してくださいとの注意があります。
自由に自習ができる図書館は閲覧席などが少ない小さな規模のものがほとんどです。
なお、天王寺図書館は自由に自習ができる席と自習ができない席に分けられています。
自習を禁止する図書館
自習を許容する大阪市立図書館もあれば、逆に自習を禁止する図書館もありまして、こちらの4つになります。
- 福島図書館
- 旭図書館
- 東住吉図書館
- 西成図書館
図書館によってこのような違いがあるのは、各区長と図書館長が協議の上決定をしたからです。
うちの区の図書館も自習を許してほしいということであれば、区長へ意見を投書すれば、将来はもしかして自習が許されるかもしれません。
図書館以外にも自習室がある区もあるので利用することもできます。自習室の多くは無料なのですが、有料のものもあります。
自習室は図書館のように書籍が置いていないため、雑誌や漫画などの誘惑がないぶん、さらに集中ができるかもしれません。