資格を取得するために勉強している人にとって気になる雑音が入ってくる場合があります。

 

それは「資格なんて意味がない、仕事は実務」と声高に叫ぶ人たちです。

 

直接あなたに諭す人もいるでしょうし、ネットで検索をしたり掲示板で猛烈に資格が無意味であることを書き込むという人もいます。

 

そんな雑音への対処はどうすれば良いのでしょうか?

 

本当に資格を取得しても無意味なのでしょうか? それは違います。資格のメリットはこんなにあるからです。

 

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資格を取得しても意味がないという言い分

資格を取得しても意味がないと主張する人が世の中にはいます。

 

資格よりも仕事は所詮は実務という考えがあり、資格取得しても実際の現場では役に立たないと考えているようです。

 

例えば料理人には「調理師免許」という資格があります。

 

いくら調理師免許を持っていても実際に料理をつくることができなかったらまったく役にたちません。

 

美容師や理容師もそうです。資格を持っていても実際に現場で人の髪を切ることを長年経験しないと、とてもプロとは呼べないでしょう。

 

では本当に資格を取得しても意味ないのでしょうか?

 

確かに最近では資格をめぐっては、

 

  • 数多くの資格が乱立
  • 資格をとっても食べられない

 

という現実があります。このような現実を考えると資格を取得しても意味がないという主張ももっともという感じを持つ人もいるでしょう。

 

日本には数多くの資格が乱立

日本には数多くの資格があります。まさに資格乱立といっても過言ではない状況です。

 

国家資格や公的資格などの有名なものから、民間が行うほとんど聞いたこともないような資格まで様々なものがあります。

 

無名の資格の中には、少し価格の高い講座カリキュラムを修了すれば資格を手に入れられるものがたくさんあります。

 

試験がなく一定のカリキュラムを勉強すれば資格を取得できたとしても、知識の習得具合によってはまったく役立たない場合もあるでしょう。

 

また、勉強をしているときはそこそこの知識やスキルはあったとてしても、実際に現場で活かすまでに時間があったら、まったくの未経験者とほとんど変わらなかったというのもあるかもしれません。

 

たしかに一部の資格は、ちょっと首を傾げたくなるものもあります。

 

資格をとっても食べられない

 

資格をとっても食べられないという現実もあります。

 

日本でも最高峰の資格を突破して弁護士になったとしてもワーキングプアのような状態の人もいることもその状況を如実に表しています。

 

長年辛い勉強をしてきて難関資格を取得しても、それで食べることができなければ投資としては無意味と言われても仕方のないことかもしれません。

 

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資格のメリットはこんなにある

資格に対する上記のような現状を考えると資格を取得しても無意味という主張もうなずけそうですが、逆に資格のメリットはこんなにたくさんあります。

 

資格は転職や就職に有利

転職や就職はわずかな時間の面接や履歴書や職務経歴書の内容などで決まることになります。

 

その少ない材料の中で自分をアピールするものとして資格はとても有効なものとなるでしょう。

 

特に国家資格や難関資格を取得していれば、履歴書にその資格名を書くだけで、ものすごい評価を得られる場合さえもあります。

 

たしかに職務経歴書で今までの経歴で実務能力をアピールできる面もありますが、資格を取得していれば、さらに客観的な評価を得やすいでしょう。

 

たとえ採用した人がイマイチな働きしかしなくとも、面接官も社長や上司に「こんな資格を持ってましたから」という言い訳にもなりますからね。

 

資格が必ず必要な仕事や業種もある

仕事や業種によっては、一定数の有資格者を揃えることが必要な場合があります。

 

例えば不動産業や旅行業を営む場合ですが、不動産業では宅建士の有資格者を旅行業では旅行業務取扱管理者の有資格者が必要です。

 

たしかに宅建士も旅行業務取扱管理者も十分に確保できているという場合もあるでしょうが、欠員により必ず有資格者を採用するということもありえる話です。

 

豊かな教養を身につけられる

仕事に直結するだけが資格のメリットではありません。

 

資格試験の勉強をすることで、豊かな教養を身につけることができ、素晴らしい人生を送ることができることだってあるのです。

 

例えば年金が年々削られ、預金金利も最低レベルの日本では老後の生活に心配を持っている人がほとんどでしょう。

 

でも、FPを取得することによって年金の知識や金融の知識を身につけることによって、老後の心配にそれほど怯えることなく暮らせるようになることもあるのです。

 

資格を取得しても意味がないという雑音への対処

一生懸命に勉強をしている最中に、「資格を取得しても意味がない」という雑音が聞こえてきた場合どのように対処すれば良いのでしょうか?

 

まずそのように言う人の中で、劣等感から資格が無意味という人もいます。

 

自分は何も資格を持ってなかったり、過去に資格取得をして挫折を味わったという人もいます。

 

あなたが一生懸命に勉強をして資格を取得することが羨ましかったりするわけです。

 

そんな声なら右から左に聞き流すのが一番ですよね。雑音によって勉強に支障が出るのはとてももったいないです。

 

また、資格試験を取得しても食べられないというのも、多くの場合資格を取得した後のことを考えていないのが原因です。

 

資格取得後のこともしっかりと念頭に入れれば、資格取得によって人生が大きく変わることだってあるのです。

 

資格を取得すれば、最低でも教養としては残ります。日本人は大人になってあまり勉強をせず少し教養がないなんていわれますから、資格で教養を得たことでも十分に価値はあるのです。